桐野 夏生「東京島 (新潮文庫)」

東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。三十一人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女には違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。谷崎潤一郎賞受賞作。

:(372pge):アマゾン紹介より引用

感想

衝撃的に面白かった。
ドロドロ生々しい、男女の描写が超おもしれぇ。
 
ロビンソンクルーソーみたいな、
漂流生活を工夫で便利に、、という具合ではなくw、
ものすごく歪な社会を漂流者が創り上げていくところが実に楽しい。
 
「これほど男に焦がれられた女がいただろうか。」
というキャッチコピーを見て、何かグッとくる箇所があるなら
ぜひオススメ。
 
漂流して、無人島に男複数女一人、の状態、
というとアタナハンの女王事件を思い出すけど、
やっぱり参考にしてるんだろうなー。
アナタハン島事件 - http://www.nazoo.org/distress/anatahan.htm