ロバート・A. ハインライン「夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)」

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。
 家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。
 1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。
:(383page):アマゾン紹介より引用

感想

 とても面白かった!
 猫大好きでちょっと頭が寂しくなってきた、
30過ぎ技術者のタイムトラベルもの。
 
 猫の描写が細かく、著者猫大好きなんだろうなぁ、としみじみと思えるw。
 猫好きは必見!そうそうそうなんだよ!と思えるセリフがいっぱい。
 
 主人公は、家電開発の技術者で、
  ・自動で床掃除をしてくれるロボット、
  ・皿洗いをしてくれるロボット
なんかを開発する。

 格好良いできる技術屋!って感じなんだけど、
どう考えても主人公はロリコンだと思う、、だってさ、、(以下ネタバレ)。
11歳の女の子と結婚すべく冷凍睡眠して、
成長した女の子と結婚、って、、
ちょっとだけキモち悪さを感じるのは俺だけですか、、。
 
 これが書かれたのは1957年。
 2009年の今では、Rumba(自動掃除ロボット)や自動食洗機がある。
 作中の自動床掃除ロボットが電池が切れると自分で充電しに行く、
というシーンでは、Rumbaだ!と思ってしまったw。
 当たり前だけど、俺は1957年の未来に生きているのだなぁ。
 
 「月は無慈悲な夜の女王」も面白かったけど、
夏への扉」も本当に面白かった!
 
 今ふと思ったけど、月は無慈悲〜を訳した人ってすごいなぁ。
 The Moon Is a Harsh Mistressですよ原題。
 俺が訳したら月はツンツンマダム、とかなるっつーの。。