頑張りと明日

今日テレビを見てたらナイジェリア(アフリカ)の、
魚とり大会のドキュメンタリーがNHKでやっていた。
 
ナイジェリアには300以上の部族があり、
争いが起きることもあるそう。
でも、魚とり大会の時は関係なく皆で参加する、という。
(なんかオリンピックみたい)
 
魚とり、というとなんか素朴な感じがしますが、
 ・制限時間一時間
 ・一番重い魚をとった人が優勝
 ・他の人の邪魔をせず、モーター・エンジンを使用しなければ
  動員人数・漁法はなんでもいい
このルールで、トップ周辺は150kg以上の超大物ばかり。
日本なら考えられないデカい魚ばかり。
 
 
さて、この魚とり大会の優勝者には大金と、車が贈られる。
年収平均10万円という彼らにとって、車は
「富」の象徴で、とてつもないステータス。
 
この優勝を目指す漁師たちが、なんとも熱く格好良かった。
 
前年の優勝者
「昨年優勝して、生活が変わった。
 この手で、自分の力でもっと良い生活をつかむんだ」
(今年度は3位)
 
優勝を逃した、30人もの大家族を支える大黒柱
「今年、俺たちには運がなかった。
 だが、今回釣れた魚には感謝を捧げよう。
そして、来年を目指して、また頑張っていこう」
 
↑の一族の子が、負けた後、
「うちの部族は、悔し涙なんか出さないんだ。
来年はもっと頑張って、いつかうちのリーダーみたいになるんだ
(泣笑いしながら)」
なんていってんだけど、いうはしから涙がでてて、
バシャバシャ顔に水をかけてた。

見てる俺もちょっとぐっときちまったよw。
 
 

ナイジェリアという国について

ナイジェリアという国が今どんな状態なのか、
ちょっと考えさせられたシーンがあった。
 
前年の優勝者の娘さん(2歳)が、
大会の3日前になくなってしまったのですが、
そのコメントが壮絶だった。
「ただの熱だと思ったんだ。軽いマラリアだと思った。
 でも、肝臓まで進行してしまっていたんだ」
 
「軽いマラリア」っていう表現に正直打ちのめされた。
この村のそばに病院はない、
という無機質なナレーションも含めて。
 
 
このドキュメンタリーは、
スタジオでゲストが見てコメントを入れる形式だったのですが、
ゲストにボビー・オロゴン(ナイジェリア出身)が来ていて、
その発言がとても良かった。
 
ボビー
「頑張っても、必ず報われるわけじゃない。
 むしろ、ナイジェリアでは貧しい人は貧しいまま、
 金持ちは金持ちのまま」

他のゲスト
「その、それで失望感、、はないのですか?
 頑張っても、報われない、というのは」
 
ボビー
「でも、頑張らないと、報われることは絶対にないから」
 
みてて、グッときたなー。
ボビーはバラエティでのアホキャラが微塵もなく、 
賢いコメントを続々と。
 
いやー面白かった。
その他のゲストは非常に微妙だったけど。。
 
これ書いてる時に、
Wiki見てたらボビーは富裕層出身だった知って、ちょっとモヤモヤ。。
や、銀匙咥えて生まれてきたお前がいうセリフかい!っていう。