有川浩「海の底」

横須賀に体長3mのザリガニが何万匹と来襲したらどうなるか。
こうなるんです、という小説ですw。
なんともB級映画のようなふざけた設定ですが、これがまたえらく面白かった。
巨大ザリガニ襲来という荒唐無稽さの割に、自衛隊・米軍・警察のそれぞれの危機に対する対応がえらくリアリティーがあって。
でその警察・自衛隊のおっさんどもは、おっさん萌えを自称する作者だけあって本当に格好いい。
 
もちろん、有川浩なんでこってこての読んでるこっちが恥ずかしくなるような恋愛的部分もあります。図書館戦争が好きならすんなり読めるんじゃないかな。
 
後、登場人物がどっかで見たような人が・・・。
無愛想で無骨だけれど情に厚い男と、
それと同期の一見優男だけれども容赦のない正論を言う男
の組み合わせとかどこの図書館戦争だよ、というw
海の底のが出版先なんで、堂上と小牧が彼らまんまなんでしょうが。
 
「海の底」の、この二人が出てくる短編集があるようなので探してみようかな。