今の新卒就職の厳しさについて

有効求人倍率1倍超えてた状態から0.42倍(!)と、
就職氷河期と報道されてますよね。。
その中で、大学新卒の就職活動によくフォーカスがあたってて。
 
現時点での内定取得数で言うならば、
http://www.asahi.com/national/update/1119/TKY200911180494.html
前年比73%→62%との変化らしい。(よく見る数値ですね)
 
数の面だけ見ると、
不況の影響でひとつも内定がない(去年の条件なら内定があった)人てのは、
今年度就職活動を行った人の十分の一ということに。
 
ぶっちゃけ、単純に内定者数が前年度より一割減!ってだけなら、
自分が就職活動してる学生だとしてもそれほど気にならないレベル。
 
 
ただ、滑り止め的な内定先しかなくて、このまま卒業したくない、
という内定者も増えているかもしれないので、このデータだけだと良くわからん。
(言い方が適当かはわからないけど、内定者の、内定先への満足度が低い状態?)
 
っつーことで、少し関連資料を調べてみました。
 
あ、誤解されがちだけれど、
一般に言う「有効求人倍率」には、新卒はそもそもデータに入ってません。
有効求人倍率を算定しているのは厚生労働省ですが、
ここでは大学新卒者向けの求人だけを個別にデータに出していないんです。
 
そのため、リクルートワークス研究所が出している
「大卒求人倍率調査」を元に裏づけを取りました。
 
参考記事:大卒求人倍率、急落の1.62倍 大手企業は0.55倍の狭き門!
この記事に載っているデータ(十年度の大卒求人倍率調査と照らし合わせたところそのまんまでした)を、
図示したのが以下です。

              |  前年度  | 今年度
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大卒求人倍率         |  2.14倍  | 1.62倍  
 (内従業員総数1000人↑) |  0.77倍  | 0.55倍
 (内従業員総数1000人↓) | 4.26倍  | 3.63倍
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民間求人総数        |  94.8万人 | 72.5万人
 (内従業員総数1000人↑) |  20.9万人 | 16.0万人
 (内従業員総数1000人↓) | 73.9万人 | 56.6万人
―――――――――――――┼――――――┼――――――
民間就職希望者       |  44.3万人 | 44.7万人

 
 
従業員数1000人以上=大手としてるのはちょいとアレ(一番打撃を受けている製造業は従業員数が多くなりがちだし)だけれど、やはりかなり状況は悪い模様。
大手志望が多い中、大手の求人倍率が0.77→0.55は確かに痛い。
 
努力じゃどうにもならん、という状況ではないにしろ、大変だなぁ。。