ネット初心者の今と昔

 これからのネット初心者は自分たちがそうだった頃より恵まれていないのかもしれないと思った話 - 空気を読まない中杜カズサ
 
読んでいて、なんだか昔を思い出しました。
俺が始めてインターネットを経験したのは、大体1997〜1998年頃。
 
当時所謂アングラサイトがすごくはやっていたのですよ。
でもそういう場所はそれなりに危険だったので、自衛として必死こいてセキュリティの知識を得ることが必要でした。(じゃないとQ2自動接続→支払い10万円とか、ウイルス→ネットワーク攻撃の踏み台とか面倒なことになりかねない)
 
そのとき、手探りで一から調べたおかげで、それなりにセキュリティの知識は得られたように思います。
なんで勉強までしてまで、アングラサイト見たかったの?という風に思われるかもしれませんが、当時のネットでちょっとイリーガルな内容を見ようとしたらアングラに辿り着いちゃうんですよねー。
 
でも、あんまり目立たなかっただけで、そんな危険な環境でも、信じられないくらい脇甘い奴いましたよw。
ただ淘汰されちゃったりスルーするされちゃったりで、必然的に中級者くらいが多数派になってましたね。
  
今は、ネットに簡単にアクセスできる上コンテンツも多種多様で、昔に比べてネット人口が爆発的に比べて増えているから、なおさら「ネットにあまりに無防備に接続する初心者」が目立って見えてしまうように感じます。
 
セキュリティってのは基本本人の意識にかかってるから、あまり学習できることではない気もしますし、難しいですよねー。
鍵の構造の知識があっても鍵かけ忘れりゃ意味なんか無いみたいなもんで、セキュリティは知識だけじゃクソの役にもたたないですもん。
危機意識がないときっとダメなんだけれど、危機意識は学習とかでなんとかなるもんじゃないですからね。
学習内容を完全に鵜呑みにするよっぽど素直な人間でないかぎり、ある程度肌で感じないと無理ですよ。
 
そう考えてみると、セキュリティ意識の向上や知識の獲得・定着の容易性という意味だと、ネットの危険な部分を体験できたのは、昔のほうが「恵まれていた」といえるのかもしれないなー。
 
ただ、ネットのコンテンツ自体は今のほうがぶっちぎりで質が高いうえ量もあるんで、やっぱ「今のほうが楽しい」のは間違いないと思う。そういう意味だと、今のほうがぶっちぎりで恵まれているんですよね。